西東京市にある老人健康施設「ハートフル田無」や特別養護老人ホーム「フローラ田無」などを運営する社会福祉法人・東京聖新会(向台町2の16の22)で、介護ロボットを現場に導入しようという取り組みが行われています。
同会とNTTデータ、ユニバーサルアクセシビリティ評価機構が協力して手掛けるこのプロジェクト。対話ロボット「SOTA」を利用した実証実験は日本初の試みです。
対話を中心に、医療補佐も
同ロボットは対話が中心ですが、それに付随してバイタルデータや心電図、また徘徊などをチェックする機器を配置できます。
また、会話中の「今日の体調は?」「あまり良くない」といったやり取りの中で、注意すべきキーワードを拾い出し、何かあればそれを報告してくれるため、人手をかけず24時間の介護対応も可能になるそうです。
同会の尾林和子理事は「この取り組みが進めば介護施設の環境が変わるだけでなく、在宅介護や独居の高齢者などへの応用もできます」と話します。
被介護者のクラウド管理(情報の共有)が進めば、例えば緊急時の手術などでも時間の短縮につながります。
同ロボットの今後の課題は仕草や表情、視線など、利用者が汲み取りやすいように、非言語的な部分を改善していくこと。実用化は来年度を目指しています。