さる1日オープンした、西東京市向台町にある「武蔵野徳洲会病院」。病床数210(一般160・療養50)、地下1階・地上6階建て新築の大規模病院です。
今回タウン通信では、地域密着を掲げる同病院の鈴木洋通院長にインタビュー。お話を伺いました。
向台町に 1日オープン
――北多摩地域の中での武蔵野徳洲会病院の役割は?
「都心に30分程度で出られるなど、アクセスが良い場所です。“名医”“神の手”といわれる医師に診て欲しいという患者さんもいるかもしれませんが、いざとなればそういった都心の病院にも行ける環境があります。
そんな中、われわれは必ずしも最新鋭の医療を提供する必要はないと考えます。
この地域でも高齢の方が増えているのは皆さんご存じでしょう。一方団地も多く小児医療も重視していかなければなりません。
したがって、頭や胸が痛い、子どもがちょっと風邪を引いたといった“普通”の病状の場合に、“気軽”に診てもらえる病院が必要なのです。もちろんCTやMRIなど、高度な検査にも対応はしていますが」
――救急の患者は断らないと伺いました。
「当会は『生命(いのち)だけは平等だ』という理念をずっと掲げてきました。誰もが最善の医療を受けられる社会を目指し、断らない医療を実行しています。24時間、365日体制が基本的なスタンスです」
全国的に珍しい入院施設を備えた透析も
――同院の特徴は?
「内科を中心に診療を行っていることです。実は、医療にかかる人の7~8割は内科系の患者なんですよ。
また、生活習慣病や予防のための人間ドックなども積極的に行っておりますし、全国的にも珍しい入院施設を備えた透析も行っています。
療養病棟を50室備えているのも特徴でしょうか。大病院では患者さんが入院の順番待ちをしており、入院してもすぐ出て行かなければならないなどは良く聞く話ですが、当院はリハビリ室も大きく備え、入院患者さんがシームレス(複数サービスの垣根が低いこと)に医療を受けられることを強く意識しています」
敷居の低い病院に
――読者にメッセージをお願いします。
「患者さんにとって病院は最終地点ではありません。地域の病院と連携し、在宅医療をサポートしたいと考えるのも、断らない医療、シームレスな医療の実践の1つです。
当院では、単に患者さんが来られるだけの病院は目指しません。一人ひとりを大切にする医療こそが重要だと考えています。紹介状がいらない、積極的なセカンドオピニオンなど、皆さまにとって敷居の低い病院になれたらと思います」
■診療科目■ 内科、循環器内科、消化器内科、血液内科、肝臓内科、腎臓内科、神経内科、婦人科、小児科、外科、小児外科、消化器外科、呼吸器外科、脳神経外科、心臓血管外科、泌尿器科、整形外科、形成外科、放射線科、リハビリテーション科、救急科
武蔵野徳洲会病院
◎042-465-0700
◎西東京市向台町3-5-48