さる1日、西東京市議会定例会予定案件に関する記者会見が田無庁舎で行われました。
注目を集めたのは、昨年7月に継父による虐待後に自殺した同市内中学2年生の男子生徒の事案に対する検証委員会報告。この事案を市は「重大かつ深刻な事態」と受け止め、発生原因の分析と必要な再発防止策を検討するため、検証委員会を立ち上げ調査を行っていました。
報告書が告げるものとは
報告書の中では問題点として、継父の暴力によるアザを学校側は2度にわたり認知していたが報告に至らなかったことなどが挙げられています。
一方で男子生徒が不登校になった際、父母が学校側に虚偽の説明をしていたことも明らかになっており、校内で児童虐待を認識するには困難だったとも指摘しています。
他機関との情報共有や支援連携などを視野に入れ対応する必要があるとしています。
二度と悲劇を起こさないために
この日、同市では、これら児童虐待の発見に対応するため、5月8日から市内小中学校で「西東京ルール」を適用したことを公表。内容は、①「正当な理由なく欠席が3日続いた場合、担任らは校長らに報告、5日目までに家庭訪問を行う」 ②「7日連続で欠席した場合、本人と会えないならば教育委員会内でチームを結成」 ③「10日連続欠席の場合は警察へ報告する」などとなっています。