介護奉仕で、ちょっとお小遣い ポイントは換金可能
介護支援のボランティア活動をして、1ポイント100円で換金できるポイントを集めよう――。
西東京市は今月、60歳以上を対象にしたユニークな新制度をスタートしました。
早くも登録者が目標の8割以上に達するなど、好調な滑り出しを見せています。
新たな参加者を募るため、本日20日から6会場で、登録説明会も予定します。
(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)
「社会参加」と「介護予防」目的に
新たに始まった「介護支援ボランティアポイント制度」は、介護支援の活動のたびにポイントが獲得でき、年度終了時に合計を換金できるというものです。
1ポイント100円で、1年度の上限は6000円となっています。
こうした制度は他市の前例がいくつかありますが、それぞれの考えで、方式はかなり異なります。
西東京市の場合は「社会参加」と「介護予防」を目的にしており、60歳以上を対象にしているのが特徴です。
ボランティア未経験者の参加を促したいことから、モチベーションアップにもつながる現金支給を可能にしたそうです。
ただ、一方には、「お金のためにボランティアをしているわけではない」「そのお金を寄付できれば」といった意見もあることから、今後、別の支給方法も模索していきたいといいます。
対象事業は4つ 目標300人の登録
ポイントの対象事業は、「ささえあい訪問協力員活動」「住民主体の訪問サービス活動」「認知症サポーター・ボランティア活動」「はつらつサロン・ボランティア活動」の4つです。
今後メニューが増える可能性もありますが、いずれにせよ、「地域での活動」を重視しています。
これらの活動にかかわってきた市民にはすでに案内がされており、登録者はスタート時(4月1日)で約170人です。
今年度の登録者目標数は200人なので、まずは順調な滑り出しと言えそうです。
この目標数は来年度は300人となっており、同市高齢者支援課から事業委託を受けて事業を担当する「西東京市地域サポート『りんく』」の利光有紀さんは、「安心の地域をつくるためにも、新たな参加者が不可欠です。ぜひ、説明会にいらしてください」と呼びかけています。
詳しくは「りんく」(042・497・4163)へ。