さる2日、東久留米市立しんかわ保育園で夏祭りが開催され、同園名物の演目「オロチ」が、保護者らによって上演されました。
父兄らによって演じられる「しんかわ保育園」名物の「おろち」
「民営化をねじ伏せる」
出雲神話を題材に取る「オロチ」は、勇者が大蛇を退治するという物語。大蛇の勇壮な動きを演出するため、約10人の黒子が連動しながら園内を駆け巡ります。
同園で「オロチ」が始まったのは、1987年ごろ。公立の「たきやま保育園」の民営化問題が起こった頃で、「民営化をねじ伏せる」という思いが込められました。
くしくも30年の時を経て、現在、同園は「民間化」問題に直面しています。
この日の上演は、例年以上に力のこもるものとなりました。
2016/7/20
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2017/9/7
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