寄 稿
今年3月に、東久留米市が公立保育園をすべてなくす計画を出したのをご存じでしょうか?
その話を聞いたとき、私はこの市はそんなに財政が苦しいのか、と愕然としました。
しかし、今の財政状況はそこまで深刻ではないとのこと。であれば、なぜ、もはや5園しか残っていない公営の保育園をなくす必要があるのでしょうか。
待機児童解消が課題のはずなのに……
市長はじめ市の行政機関は「児童の育成」にさほど価値を見出していないのだろう、と感じ、失望しました。待機児童解消が国レベルで問題とされる中、保育園をなくす議論は今必要でしょうか。
今年度入園の家庭は、入所が決まりホッとした矢先に廃園計画を知らされました。行政手続きの進め方でも重大な問題があると思います。
閉園の具体的スケジュールまで示された「しんかわ保育園」の父母会では、現在、計画の白紙撤回を求め活動しています。
「地域のつながりをもたらし、優れた保育士を多く抱え、保護者と一体となって子どもたちをのびのびと創造性のある子に育ててくれる大切な保育園は絶対に廃園にするべきでない」と訴えています。
市民の安全を守ることと児童の育成は行政の果たすべき大切な役割です。この市の将来に不安を感じざるを得ません。
活動に賛同・協力してくださる方は、ぜひHKSpjt@gmail.comまでご連絡ください。
(しんかわ保育園保護者 中村奈央)