児童養護に地域の支援を!   26日、改築費用に充てるコンサート 地域連携のきっかけにも

両親がいない、虐待がある――などの理由で親元で暮らせない子どもたちを養護する児童養護施設「二葉むさしが丘学園」(小平市)が、老朽化した施設の改築費の捻出などを目的に、26日、チャリティーコンサートを開きます。

出演は、世界で活躍するフラメンコギタリストの沖仁(おき・じん)さん。コンサート開催には、施設と地域との連携づくりの狙いもあります。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

 

二葉むさしが丘学園とは

 同園(鈴木町1の62の1)の設立は1976年です。2010年に東京都から社会福祉法人「二葉保育園」に民間委譲されています。

児童の定員は78人で、おおむね2歳から18歳までが暮らしています。

築約40年の建物は、耐震性の問題などから建て替え中です。竣工は今年12月ですが、すでに児童棟は完成しており、子どもたちも入居しています。

その規模は、児童棟2棟・管理棟・体育館などで、計約2570平方メートルに及びます。

総工費は11億円超。国などから約10億円の補助金がありますが、1億円ほどは同園でまかなうことになっています。児童養護施設は利用料などを取る事業ではないため、費用捻出は借入金や寄付金に頼らざるを得ません。

そうした中で、同園は、本場スペインの有名コンクールで国際部門優勝の実績がある沖仁さんを招き、チャリティーコンサートを企画しています。収益金200万円を目指しています。

二葉むさしが丘学園

開かれた施設を目指して

実はこのコンサートには、収益面以外の意義もあります。

地域とのつながり作りです。

同園は3年前に地域連携の部を新設し、地域にとけ込むことを目指しています。地域連携を担当する竹村雅裕さんはこう話します。

「ここの子どもたちは、どうしても社会経験が不足しがちです。地域社会で生きるためのルールやマナー、社会性を身につけさせるためには、地域との触れ合いが不可欠です。それは施設だけではできません。このコンサートが、園を知ってもらうきっかけになれば」

なお、同園では、毎年「まつり」なども開催しています。月1回ペースで、気軽に集まれる「オープンカフェふたば」も。

また、職場体験の受け入れや、自宅で児童を短期受け入れする「フレンドホーム」などの協力も募集しています。詳しくはお電話を。

「青空まつり」の様子

チャリティーコンサート

26日午後6時から、ルネこだいらで。S席6500円、A席5000円、C席3500円。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

詳細は同園(042・344・9911 m.info@futaba-yuka.or.jp)へ。

二葉むさしが丘学園

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