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反対はしないけど
南相馬市小高区と浪江町をまたぐ沿岸部にかつて東北電力の原発予定地があった。土地の買収は九割九分終わっていたが、福島第一原発の事故により計画は白紙撤回された。 * * * 僕は以前書いた短 ...
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変わりゆく故郷
僕の故郷である南相馬市小高区は昨年七月に避難指示が解除されたばかりで、帰還した住民は千人くらい(元の人口は一万三千人)と聞いていたが、解除から八ヶ月がたち、帰還住民は千五百人に増えたとい ...
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地下鉄サリン事件のあの日
この文章を書いているのは三月二十日、地下鉄サリン事件が起きた日だ。「二十二年前の今日」とニュースキャスターが話すのを聞いて「ああ。そんなにたつのか」と感慨にふけるのは、実は二十二年前のこ ...
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連載⑤最終回 学校に日常と違った 空間を
中学校で「カフェ」を開催する――その理由を、これまで4回にわたってお伝えしてきました。 「カフェ」の良いところは、飲み物を手に、みんなが気楽に集まり、交流できるところです。「今日は何を飲 ...
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連載④ 地域の人が学校に入る意義
さて、前号で紹介したように、西東京市内で中学校での「放課後カフェ」が少しずつ広まっています。 この「カフェ」は、中学生たちにとって、「学校~帰宅して家での日常」の隙間に位置する「ホッとで ...
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連載③ カフェが大繁盛
放課後に学校内で地域の普通の大人がぶらぶらとその辺を歩いている――。 そんな光景を想像してみてください。うまくイメージできますか? それは実はとてもスゴイことです。学校ほど無駄なくカリキ ...
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連載② 「学校がキーになる」
前号で、西東京市市民協働推進センター「ゆめこらぼ」主催の「まちづくり円卓会議」の場で、「子どもの声に向き合うために~今、私たちにできること」をテーマに話し合いが行われたことをお伝えしまし ...
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連載① 「中学生と会話をしていますか?」
みなさんは最近地域に住む中学生と会話を交わしたことがありますか? 中学生がいじめに耐えかねて自殺した、とか、福島から避難してきたことで学校でいじめられている子どもがいる、と ...
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眼内レンズについて
街かど診療室 保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム 白内障の手術の際、摘出した水晶体の代わりに眼球の中に挿入する人工レンズを眼内レンズと総称します。 眼内レンズは、先の世界大戦の際、撃墜され ...
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「東久留米の公立保育園を守って」
寄 稿 今年3月に、東久留米市が公立保育園をすべてなくす計画を出したのをご存じでしょうか? その話を聞いたとき、私はこの市はそんなに財政が苦しいのか、と愕然としました。 しかし、今の財政状況はそこまで ...
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中学校で避難所運営ゲームを初開催
寄 稿 「自宅が一部損壊の人には帰ってもらうという考え方もあるんだ」「親を失った子どもたちをどうしたら安心させることができるだろう」「トイレに流す水には、雨水を貯めたらいいのでは」――。 ...
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「演劇は効きます ~平和を祈る演劇祭を前に~」
寄 稿 彼女たちに会ったのは、3・11から2度目の夏を過ぎたころだったように思う。 私は福島の悲しみに対して何か役に立てることはないかと模索していた。彼女たちは福島県や神奈川県などの放射線の高いところ ...
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新記録が出ました
ブリックハウス日記 「ブリックハウス」小野篤子・結婚カウンセラーのコラム 夏に向かって気分も盛り上がるこの時季。その恩恵があるのかどうかは定かではありませんが、最近ブリックハウスでも入会 ...
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蜘蛛と蜜柑
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 毎年、秋が深まると女郎蜘蛛の巣をいたるところで目にするようになる。女郎蜘蛛は蜘蛛の女王と呼ばれるだけあって色があでやかで張る網も大きい ...
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七十七、治療家の道
医針伝心 土居治療院 土居望院長コラム 私が鍼灸を学び始めて40年が経つ。 部屋の押し入れには、中医学の学位や臨床心理など、当時取得したいろいろな証書が入っていた。 それは、どうしたら良 ...
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パーティーへどうぞ
ブリックハウス日記 「ブリックハウス」小野篤子・結婚カウンセラーのコラム いよいよ12月。婚活にとって1年でもっとも大切な時季です。 というのも、今月はクリスマスパーティーがあらゆる場所 ...
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独居と訪問診療
在宅診療NOW まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム 私の関わっている患者さんは、何度も入院して、入院生活に嫌気がさし、ご自宅での療養を希望されている方々がほとんどです。 内訳 ...
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東久留米で能登を味わう
タクシーは街の相談役 タクシーは街の相談役 三幸自動車ドライバーたちのコラム 11月だというのに寒い日が多くなり、夏から一気に冬になったような気分です。 話題となった能登半島を舞台にしたNHK連続テレ ...
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黄斑円孔について
街かど診療室 保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム 今回は黄斑円孔という病気についてお話しします。 黄斑円孔とは、文字通り、黄斑部(視力を引き出す網膜の一番重要な部分)に穴が開いてしまう病気 ...
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たまには宣伝を
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 最近、僕の関わった本が二冊出ましたのでお知らせします。 一冊目は『フクシマ発』(現代書館、1944円)。 福島県に深い関わりを持つ作家 ...
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七十七、東洋医学の謎
医針伝心 土居治療院 土居望院長コラム 東洋思想といえば、陰陽や五行といった現代人には迷信としか思えない不思議な理論がつづく。ところがこれらを図式化すると数学のフラクタル図形が現れてくる ...
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パーティーシーズン到来
ブリックハウス日記 「ブリックハウス」小野篤子・結婚カウンセラーのコラム 今年も残すところ2カ月。また寒い冬が来ます。 ですが、婚活ではクリスマスに向け多くのイベントが待つ、1年で最も盛 ...
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在宅での看取り
在宅診療NOW まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム ご自宅で終末期を迎えたいという方は7割程度、実際に家で最期を迎える方は1割程度という事実があります。 理由としてはご家族の ...
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華燭の日
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 明日 、姪の結婚式に出席するため姫路市に行く。姪は薬剤師であり、相手の男性は歯科医。二人は医薬系大学の学生時代に茶道部の仲間だったとい ...
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ノーベル賞と西東京
タクシーは街の相談役 タクシーは街の相談役 三幸自動車ドライバーたちのコラム ここ最近、巷ではノーベル賞の話題で盛り上がっていますね。 先日、ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章さんですが、以前田無に ...
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「親御さん相談日」開催
ブリックハウス日記 「ブリックハウス」小野篤子・結婚カウンセラーのコラム 気がつけば夏も終わり、日も短くなってきました。 婚活的にいえば、いよいよ年末に向かって盛り上がっていく時季。ブリ ...
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在宅医療に関わる会社サービス
在宅診療NOW まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム 現在日本人の3人に1人はがんでお亡くなりになる時代です。 私が訪問診療でお伺いしているがんの患者さんは共通して、「最期は可 ...
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開放隅角緑内障
街かど診療室 保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム 虹彩(茶目)と角膜(黒目)の付け根にある隅角は広いが、房水(目の中の栄養水)がしみ出しにくいために眼圧が上がる病態で、一番多いタイプの緑内 ...
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お彼岸も「終活」を考える機会です
仏事のよろず相談所 奥野式典 奥山太郎さんコラム 先月のこの欄で、「お盆に『終活』を話し合ってみては?」とご提案したところ、予想以上のご相談をいただきました。 「何を話せばいいの?」「何 ...
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不思議な話
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム この原稿が掲載される頃は初秋だと思うけれど、これを書いている今は夏。ということで、今回は僕が経験したちょっと不思議な話をしてみよう。 ...
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「親御さん率」70%
ブリックハウス日記 「ブリックハウス」小野篤子・結婚カウンセラーのコラム 涼しい日が増え、季節の移り変わりを感じる今日この頃。夏に生まれた恋模様も情熱的なものから秋のしっとり安定した雰囲 ...
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「在宅」との出会い
在宅診療NOW まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム 今年5月に在宅医療を中心とした診療所「まつばらホームクリニック」を西東京市に開設した松原清二です。 在宅診療は社会的要請が ...
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軍艦島
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 僕が軍艦島を見たのは二〇〇三年の夏。十年以上前のことだ。軍艦島へ行くには長崎港からフェリーに乗って高島という離島にまず上陸する。高島は ...
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歴史はめぐる…西東京市の三館合築問題
寄 稿 2001年に誕生した西東京市は、今も田無庁舎と保谷庁舎に分かれて事務を行なっています。 この二庁舎体制の非効率性を解消するため、施設の耐用年限をもとに、次のような工程表が立てられ ...
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ペースは人それぞれ
ブリックハウス日記 「ブリックハウス」小野篤子・結婚カウンセラーのコラム 暑い日が続きますが、今回もそんな暑さに負けないご成婚のお話です。 今回は29歳でご入会いただいた女性だったのです ...
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眼底検診について
街かど診療室 保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム 今回は眼底検診についてのお話。西東京市では対象年齢の方に年1回勧めており、今年も7月から始まりました。 文字通り、眼底を観察して正常とどう ...
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南相馬市の球児たち
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 日曜日の朝に、防潮堤の上で海を眺めていた。一昨年の秋のことだ。南相馬市原町区。津波に襲われて海辺の集落がまるごと消滅した。民家の土台は ...
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もう一度、本の話
タウン抄 「タウン通信」代表・谷 隆一コラム タウン抄 先月10日号の本欄で「人生最後に読む本」をみなさんに問いかけたが、トホホ、書名があったのはわずかに5通のみ。同号4面の「国営昭 ...
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黄斑前膜の手術
街かど診療室 保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム 歪みが生じ、視力低下も進行していくようであれば、手術の適応時期と考えられます。 現在、多くの専門施設では極小切開硝子体手術で施行できます。 ...
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ジュゴンに会いに行く
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 五月の連休に伊勢神宮を参拝し、鳥羽水族館にも足を延ばした。目的はジュゴン。鳥羽水族館は日本で唯一、ジュゴンを飼育している水族館だ。 * ...
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人生最後に読む本
タウン抄 「タウン通信」代表・谷 隆一コラム タウン抄 一番好きな食べ物が何かを選ぶときに決まって話題になる「人生最後に何を食べたいか」。 「人生最後に」というのは、一見、一番好きな ...
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七十四、腰痛の鍼
医針伝心 土居治療院 土居望院長コラム 今、腰痛に悩まされている人の大半は、病院でいろいろな検査を受けています。 MRIなどは、見事な説得力のある画像を映し出します。そこで付いた病名が腰 ...
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今回のカップルは9歳差
ブリックハウス日記 「ブリックハウス」小野篤子・結婚カウンセラーのコラム 暑い日が続きますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか。 今回はそんな暑さにも負けない“お熱い”話を一つ。 ブリッ ...
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新しい町とお年寄り
タクシーは街の相談役 タクシーは街の相談役 三幸自動車ドライバーたちのコラム 私がタクシードライバーになって11年。最近はこの町でも新築マンションができたり、古い建物の建替 ...
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水になった村
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 三月末、岐阜県の揖斐川町で「水になった村」というダム湖に沈んでいく村を記録した映画を観た。 日本映像民俗学の会の岐阜大会で僕が出演した ...
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バスを待つ
タウン抄 「タウン通信」代表・谷 隆一コラム タウン抄 娘がバスで幼稚園に通っている。10日ほど前、乗降場所に向かうと、チワワを連れた年配男性が、近所の奥さんと世間話に興じていた。 ...
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10年後も活気ある街に
タクシーは街の相談役 タクシーは街の相談役 三幸自動車ドライバーたちのコラム 最近この街を走っていて気づくのは、一戸建ての住宅が増えていることと、新しいコンビニを多く見かけるようになった ...
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座りションに異論
タウン抄 「タウン通信」代表・谷 隆一コラム タウン抄 男の小便といえば立って済ますのが古来普遍のスタイルのはずだが、最近では、女性のように洋式トイレに腰掛けて用を足す男性が増えてい ...
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ある日、女房が
猫 耳 南 風 太宰治文学賞作家 志賀泉さんコラム 「人生は意外性の連続」と言ったのは誰だったろう。 思い出せないが、確かにそう、と納得しながら日々を送っている。 * * * たとえば、 ...
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春の桜のトンネル
タクシーは街の相談役 タクシーは街の相談役 三幸自動車ドライバーたちのコラム 少しずつ暖かい日が増え、もう春が近づいていますね。 ドライバーになって10年経ちますが、冬から春に向かうこの ...